考えてみれば

ある意味自分的生まれて初めて「ハマった漫画」だった気がします(笑)ヲタへの道@序章、みたいな…。もちろん当時は目覚めてませんが。
記憶上初めて自分の意志で買ってくれと祖母にせがんだ雑誌が「コロコロ」で、コミックスが「ドラえもん」「アラレちゃん」とか「キャッツアイ」とかだった気がするんですが(何故キャッツアイだったのかは覚えてない)、「ハマった」漫画はきっと『三軍神参上』。

あの頃床屋に行けば月マガ月ジャンはたいがい置いてあった。(週刊誌の品揃えは各店バラバラですが)多分そことか、親戚の兄ちゃんの家で読んだ月刊ジャンプがものすごく幼心に「娯楽雑誌」的で、中でも学園もので、ギャグ、バトル、恋愛、友情、シリアス、コスプレ、パロディetc…なんでもありという汎用性の高かった三軍神がクリティカルだったんでしょう。

三軍神というのは、高校生の柔道の新吾、空手の京介、剣道の怜四郎(京助、冷四郎だったかも)の武道の達人三人組の事。
新吾>主役格@普段はお馬鹿だけど決めるときはビシっと決める、不幸な生い立ちを感じさせない明るい少年。背は低い。
京介>青い目、金髪だが日本生まれの日本育ちで関西弁。性格は新吾同様愛すべきお馬鹿だが、人情厚く喧嘩っぱやい。
冷四郎>大金持ちのおぼっちゃんで、容姿端麗頭脳明な委員長でメガネっ子。フェミニスト。馬鹿やる時は他の二人並みにお馬鹿。このキャラだけは少女マンガにいても違和感無かった(笑)あの当時にしては斬新な「女装」する事も少なくなかったキャラ。

この三人を軸に、腕に覚えのある不良が絡んできたり、トラブルに巻き込まれたり、関東番長連合と関西番長連合の抗争(時代を感じるなあ)に巻き込まれてヒロインが拉致られたり、ちょいサービスカットがあったり、ラブコメしたり、号泣人間ドラマがあったり。キャラクターもかなり個性的で美少女も多い。時に「番外編」としてキャラクターをつかって西遊記やったり、太陽にほえろやったり。たった6巻の間に「これでもか!!」っとぎゅうぎゅうに詰め込んだ珠玉の逸品。
時代が時代ならアニメ化したり大ブレイクしてもおかしくないような、てんこ盛り加減は今でも印象深い。(笑)

作者がかなりコッチ系だったのか、モブシーンや背景、ギャグの小ネタにガンダムネタやイデオンネタが満載な遊び心も懐かしい。
引っ越しした際手放したのを悔んでいる漫画のひとつ。
ヒロインも多彩。小さな身長、ショートカットがキュートなビックリ。京介の妹・じゃじゃ馬若葉ちゃん。その他京介のケンカ仲間の色っぽいスケバン(?)とか、新聞部の記者とか、カンフーの達人のドSなクーニャンとか…。


30年弱昔の作品だし、当然絶版だろうし(比較的近年ラポートから再刊されたようだがそのラポートも今や)読む事がかなり困難な作品ですが、損はないのでもしもマンガ喫茶にでもあったら読んでみてください★