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そんな「どうぶつの国」が先月から新展開でますます目が離せない!

別冊少年マガジン 2010年 06月号 [雑誌]

別冊少年マガジン 2010年 06月号 [雑誌]

・今月のどうぶつの国
比喩表現でなく、草食系男子のタロウザと肉食系女子カプリのガチバトルがついに始まった。
タヌキに育てられたタロウザは、すべての動物の声が聞こえるが故に屠られる断末魔に苦しみ、畑を耕し備蓄し、助け合い、狩り以外の方法で皆に恵みをもたらしていた。
が、ライオンに育てられたカプリ(姫と呼ばれている)はすべての動物の言語が使える能力を「狩り」に役立てていた。

「肉を食べなきゃ生きて行けないじゃない!」とその主張は、至極もっともで一概にカプリが悪とも言えないバランスが絶妙。
(タロウザも言語を介さない魚を、タヌキや肉食の山猫達が狩ることは認めている)

どうぶつの国ではじめて出会った同種。
当初カプリは「そんな珍しい生き物!是非肉を食べましょう!」と嬉々としていたが、タロウザに出会い頬を紅潮させ動悸を荒くする。仲間のメスライオンは「それはオスに出会って発情しているのです」と求愛を進める(爆笑)が、タロウザは求愛を固辞。

母親のモノコは「やっと出会えた同じ生き物同士、本当は仲良くしたいんだべ?」とタロウザを気遣うが、「だってあの子はライオンの子だから…オラの仲間を、肉を食べるから…」と涙する我が子に「うまくいかないもんだべ」と心痛めるモノコ。
振られたカプリは、かわいさ余って憎さ百倍。父ライオンに協力を要請しタロウザの村を襲うことにしたが、やってきた助っ人は「食べきれない狩り」、「必要以上の狩り」を行う凶暴巨大なライオンだった。慌てるカプリは「駄目よ!狩るのは食べる分だけよ!?」と制するがライオンはカプリの言うことなど聞かない……!

タロウザの築いた豊かな実りある集落に、ライオンの集団が襲いかかろうとしていた!山猫、狼、イノシシ等戦闘力の高い動物たちを率い指揮官としてタロウザはモノコの背にまたがって闘いに……!!
というところで7月号につづく。

いやーあっという間だった今月号(汗)なんだこれ、おかしいよ。もう草食系男子VS肉食系女子というシチュだけですごいインパクト。たった7歳の子が直面するにあまりある重いテーマだ…。ロミジュリなんて次元の話じゃねえ。
おそらく今後タロウザは「食べるためには他の生き物を殺さないといけない」肉食獣の問題に直面し、カプリはバーサーカーモードになったライオンの残酷さを目の当たりにして「捕食」することにためらいが生まれたりするのかもしれない。この少年少女はこの年でものすごく重い問題を抱えながらどうやって絆を育んでいくのか……!!

とまあこんな書けばどシリアスに聞こえるけど、あっちこっちギャグの描写や親子愛や友情の描写でほっこりできて、緩急がいい。おおお流石雷句先生…。

進撃の巨人

主人公生きてたー!!!!!よかったー(汗)いや回想モードとかはいったから本気で死んだかと思った…。しかし巨人の腹から生還したエレンに、仲間はとまどうという…(えええ)つまりまあ、人外な能力をもったんじゃねえか、という嫌疑が疑心を招き不協和音になるんですな…。絵柄がちょっとクセあるけど面白いなこれ。

・恋忍

連載当初は正直テンポも悪いしヲタしか笑えない内輪受けのギャグがうわすべりしていて「つまんねえ」と読み飛ばしても支障ないレベルの、どうでもいいマンガだったんだけど、どんどんキャラを変えてきたり方向変えてきたり毎回かなり手を入れてる印象がしてきた(笑)毎月挑戦者な雰囲気。臨場感が楽しくなってきた(笑)今回は、このご時世に「非実在」規制云々をタイトルに持ってきたり、どうー見ても未成年なキュ○ブロッサム激似のめがねっこのAVを描いたり……デンジャーだな…(笑)

・嵐の伝説

毎回腹がよじれる!!単行本は、単行本はまだか!!??(本気)いやこれぜったいもっと評価されていいって!!DMC好きな人とかの層にイケると思うんだけど!?