渡職人残侠伝・慶太の味

いつかやるだろうと思っていた、「きららの仕事番外編・渡職人残侠伝・慶太の味」が19日発売のOhスーパージャンプに掲載された。

第一印象は「やられた(爆笑)」


まさか鮨漫画の番外編が、ラーメン屋の存亡を坂巻が救うという話になるとは夢にも思わなかった(爆笑)いや、だからこその「番外編」なのか…。
もう作者やりたい放題だな!!だがそこがいい!!流石実質的主人公!


【あらすじ】
銀座での修行時代、同じく銀座で屋台のラーメンで頑張っていた友人・康太が故郷で店を営んでいると聞き訪ねてみると、康太は不慮の事故で死んでいた。
未亡人が一人きりもりするが、以前の味には程遠く、客足が途絶え借金取りが店を明け渡せと因縁をつける毎日。居合わせた坂巻が
「明日までに以前の味に戻っていたら借金の話しはしばらく待ってあげてほしい。もし出来なければ…この腕一本さしあげましょう(ドドン)」

「素人じゃねえ…あの使い込まれ手入れの行き届いた柳刃…鋭い眼光…奴は本物の職人…いや侠客だ!!」
坂巻は康太のスープの味を24時間以内に完璧に再現できるのか!?



「最後まで鮨握ってねーww」と思わず呟く有様(笑)
確かに前フリはあった。天ぷらや鰻等職人並みの腕前で、坂巻慶太の才能は鮨だけにとどまらぬという前フリが。そして渡り職人のきららの父とも、どうも初対面ではなさそうな感じもしている。銀座を去ってから、九州で回店鮨チェーンの社長やる間には渡りをやっていたとは…。しかしコミックスでは銀座の時代に既に超マッチョだったが、この番外編ではそのマッチョは控えめになっている。スシサイボーグこと里見やザク様くらいの引き締まったボディに角刈り、ますます「さぶ」の香りがするキャラクターに(笑)未亡人とみじんも色っぽい雰囲気が流れないのもヤツならではか。

好評だったら坂巻が昔の男(違っ)を全国各地に訪ねて回る番外編がまた増刊に掲載されたり、「きららの仕事」が決勝戦終ったらいさぎよく最終回を迎えて『慶太の味』が本誌連載になるか興味は尽きない(笑)しかしこの高倉健のようなストイックな坂巻…。「漫画ゴラク」に掲載されてても、全く違和感無い辺り流石のキャラの懐の深さである。