マクロスF22話「ノーザン・クロス」

うわー泣けるわー(駄々漏れ)
「絶望の中で歌ってみせる」と20話で決意したシェリルは、かつてランカを見出した弱小プロの社長のプロデュースでチャリティーライブを行っていた。
先日のバジュラ大攻撃で多くの市民が死亡し、また今現在傷つき苦しんでいる。廃墟やガレキも多く復興は困難を極めている様子。枯渇する資源、フロンティアの活動限界はあと三ヶ月…。そんな暗い時勢にさすがのオペ三人娘も項垂れてグチりますが、そんな中TVから流れるシェリルの歌声に聞き惚れます。
「なんか感じ変わったよね…」「…うん。今のほうが好きかも…」

廃墟とガレキだらけのフロンティアに流れる、シェリルの染み入るような歌声。傷ついた人々が吸い寄せられるようにその歌声に耳を澄まし顔を上げる……。
流石銀河の妖精だよ!すごいよシェリル!!これこそまさに「絶望の中で歌う歌姫」ですね。V型感染症により死期が迫った彼女だからこそ、たどり着けた境地かもしれません。泣ける。

そんな新たな評判になっていく新たなシェリルの歌声がフォールド波を微弱ながら帯びている事に、ルカが気付き三島の耳に入れ、ブレラと逃亡したランカの身代わりになるよう徴集します。
その頃アルトはクランにシェリルの病気の事を聞かされ、早乙女邸に会いに行くもののシェリルは倒れる。
「もう歌わないなんて言っておきながら…呆れた?やっぱり私には歌しかなかったの。それを気付かせてくれたのはアルトよ」などと明るく気丈に振舞うシェリルに「もういい!もう無理して笑わなくていい、歌わなくていいんだ」とアルトが涙声で一喝。シェリルは「嫌よ!私は歌うわ!私にはもう歌しかないの!それだけが私の生きた証なのよ」と慟哭します。
自らのレーゾンデートルが歌う事であり、存在していた、生きていた証なのだとアルトに語るシェリル。でも死ぬ事はやはり怖くて寂しい、と不安に戦慄くシェリル。そんなシェリルにアルトは「俺がいてやる!お前が歌うなら、その最期の瞬間まで俺はお前のそばにいる!」と激白し、涙ながら強く抱擁しあう二人。

「アルト、私に勇気を頂戴…ずっと歌い続ける勇気を…」

で、この後「ご想像にお任せします」的フェードアウトだったんですけど。…野暮は言いませんが、流石深夜枠。いいぞよくやった。
にも関わらず一切その手の描写も暗喩も比喩も無かったのは残念ですが、V型感染症は血液体液からの感染らしいので、まあ比較的プラトニックな「勇気」だったかもしれませんが大事なのは気持ちですよ、気持ち。熱かった。しかもあのアルトが行動したってだけでびっくりですよ(ひでえな)

「アルトは流されてるだけだ」とこの後政府に叛乱し独立行動をとったオズマが説教します。なんだかネットでも相当叩かれてるようです。が、あの時シェリルを守りたい、シェリルを支えたい!と切望したアルトの気持ちは、流されてるだけではなくて本音だったと思うんですよ。頑張れアルト。ラスト出航するマクロスクォーターを絶叫しながら見送るアルトでつづく。クランも何故か留まりました。かといって出撃もしなかったので、政府側というわけでも無いようです。ルカは政府側(ナナセがまだ意識不明の重態ということもあると思うけれど)。今後アルトがどう行動するかもクライマックスのキモになると思います。しかしこの終盤のアルトとオズマのドッグファイトは凄かった(汗)はやくCSでマトモな画質で見たいです(一ヶ月遅れでCSで放送してます)映り悪くてね…。
来週はランカやブレラ、グレイスが求め続けた「11年前の真実」の鍵が隠されている「バジュラクイーンの住まう星」が舞台になるようです。一気にクライマックスになってきたな…。

しかし今週の見所はなんといっても「絶望の中で歌うシェリル」これですよ!すごいよ!君こそ歌姫だ(涙)
ランカもまさかあのままな訳は無いだろうから、何らかの転機を迎えて再び「希望の歌姫」復活を遂げてライオンをデュエットする最終回ですよねきっと。期待します。
それとバジュラクイーンがどうのこうので、シェリルの脳まで侵しているらしい細菌も駆除して下さい(切実)もう人死にはごめんだー(汗)