絶対可憐チルドレン①②/椎名高志

k-arima2005-10-24

本当は懐かしき「三軍神参上/宮原ナオ」がいかに面白かったか、萌えツボをぐいぐい押していたのか語ろうと思っていたのですが…正直それどころじゃない!!
僕らの椎名高志が!!椎名高志が週刊サンデーに帰ってきた!!(パチパチパチ)

♪苦節三年…流れ流れてあの企画、この企画…青年誌や児童誌に恋もした、けれど心は週刊少年誌…皆様のご声援(アンケート)を受けて見事帰ってまいりました!!読んでください、絶対可憐チルドレン 1 (1) 少年サンデーコミックス
椎名 高志
……(涙涙)

茶化しているようですが私は真剣です(笑)ぶっちゃけ「暗号名はBF/田中保佐奈」の単行本の理不尽な扱いと(あの刷り数は読者なめとんのか!と、営業は書店とかにリサーチしとらんのか!と)打ち切りにマジギレして、10年続けてきたサンデー購読をやめるくらい、最近のサンデーのカラーはキツイものがあったが、「絶対可憐チルドレン」連載開始を機に立ち読みくらいはするようになった(買ってやれよ)

そんな訳で満を持してお試し版の読み切りと、短期集中連載版も掲載された単行本!1,2巻同時発売!!書店さん!!平積みPOPコメント付きでどうか大々的に「椎名高志がサンデーに帰ってきた!!」と宣伝してください_| ̄|○

近未来、エスパーが珍しくない世界、若き天才科学者・皆本光一二尉は内務省特務機関所属、最強レベル7の能力者少女、薫、葵、紫穂のカワイイがハチャメチャな性格の三人のおめつけ役に就任する…!
という近未来版サク○大戦嘘です。歌いも踊りもしません…

練りに練ったのでしょう、主要キャラ4人がいいです。
最強のサイコキネシスを持つ薫。暴走オヤジギャルならぬオヤジ少女、グラビア好き、巨乳好き、栄養ドリンク好き(斬新…)。
マッハ5で飛ぶ音速のテレポーター・葵。優等生、関西弁、金銭に敏感、眼鏡、とテンプレのような外観ながらなかなかどうして朗らかで小気味いい(かなり好み)
サイコメトラー故に二人よりも精神的に成熟した観のある、上品でおっとりな紫穂。
そしてそんなキュートでコケティッシュで大暴れ三人娘だが、実はエスパー故に味わう疎外感、排除、差別、という心の痛みを抱えている……その三人を、非能力者「普通」の皆本がサポートして生まれる心の触れ合い、チルドレン達の成長…!!正直①②巻は燃えましたよ!この濃厚さ!紙面から溢れる勢い!パワー!椎名高志三年の奔流がここにある!!
これでもか!!と練りに練った、ストックにストックしてきたキャラ設定と、世界観、事件のコンセプト、アイデアを今は次々に出して行っている、という感じがした。良く言えば濃厚な、悪く言えば設定放出だけで一生懸命な深夜アニメの勢いである。ただしこれはスタートで読者をがっつり掴まねばならぬ以上、無理からぬ事なので許容範囲許容範囲。現在週刊誌連載している単行本未収録回では、続々新キャラ参入で、ストーリーの幅が思いっきり広がり、主要キャラ4人の魅力も膨れて出してきている感覚が…「キタキタキタ!!椎名高志キタ!!」という感じで今から3巻が楽しみで楽しみで仕方ない。
綿密な世界観がどっしりと座り安定した舞台の上で、だからこそ作品のカラーが曇ることなく、いや一層鮮やかにキャラが自由奔放に動き出すこの感覚!これだ!こういう作品を求めていた……!!
無論昭和の香り漂うお約束、今後三人がユニット組んでアイドルデビューする話があるに違いない!と期待しています(笑)

提灯記事でなくて本当に面白かったんですよー。飢えに飢えていたので、新作に。最後に読んだ椎名漫画ってそういや「椎名高志版RED」ですよ(あれはすごかった。腹がよじれるとはまさにあの事だ)注・RED村枝賢一先生のウエスタン漫画です。これもお薦め。
今は亡きアッパーズに数回読みきりや前後編描かれてましたが…あれ、単行本になるんだろうか(不安)サンデーGXとか超で描いた読みきりとか…椎名百貨店がまた出ますように…。


壮大な設定が1巻で明らかにされ、それを見るまで打ち切られないように勿論サンデーコミックスアンケート、早速出してきます☆