ノベルス版「皇国の守護者」
皇国の守護者〈1〉反逆の戦場 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 佐藤大輔,塩山紀生
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/07
- メディア: 新書
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コミック版1,2巻に相当する話が、ノベルス版1巻の三分の二くらいでした。いやーコミック版はうまいこと行ってますね!アレンジが秀逸です。(特に主人公・新城直衛中尉の後輩、西田少尉はコミック版のアレンジ超上手い)
さんざん「ラノベ臭が…ラノベ臭がする…」と躊躇していた『皇国の守護者』ですが、
まごうかたなきライトノベルでございました(笑)
ファンタジー要素が想像以上にふんだんで、先日「銀英伝思い出すなあ」とか言いましたが。撤回します。「アルスラーン戦記を激しく思い出した(笑)
①〜④巻まではまるで2クール深夜アニメの第一部完(DVD売れたら二部やります系)といった感じで非常によくまとまっております。(つかコミック版はここで終ったら名作なんじゃね?)
メインキャラや方向性もたいがい④巻までで披露されてるので、「9巻は長いなー」と二の足踏まれてる方もとりあえず4巻まで読んで見られることをお薦めします。
脇キャラいいの揃ってますよ。戦闘糧食配給に命かけて泣きながら指揮を執る丸岡中尉見てると、ほのぼのとなるな。
やはり「買ってよかった☆」と思えるのは戦場シーン。なかなか思うようにいかない戦局に耐えて耐えて
「千早たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !! 」と爆発する、千両役者のように登場のサーベルタイガーと新城の獅子奮迅の戦鬼っぷりが堪りません。ファンタジック要素も近接戦闘では入り込む余地がないのはいいですな。
残念ながら⑤巻から政争の色合いが非常に濃くなって、なかなか話が進まないのがネックでした。唯一⑥巻で新城が急遽戦闘に参加することになるものの、千早が皇都でお留守番なのであの震えの来る人猫一体!戦闘獣が戦場を蹂躙するあの戦闘シーン!!がお預けになります_| ̄|○
皇都の政争メインとなると、千早はもう本気で「飼い猫」状態で出番も活躍もなくなるから寂しい限り……。今7巻まで読み終わりましたが。この延々続く政争編も9巻で決着つくそうなので、9巻には千早の活躍楽しみにしていいのかな?と期待しときます。
千早たん分不足はその分、③巻から登場の副官にハァハァして癒します(笑)この副官もありえないくらいファンタジックですが、もうかわいくて萌えればいいよ…(身も蓋もないな)
小説版は気楽にライトノベルとして楽しもうと思います☆
漫画版はこのノリで骨太路線を突っ走って下さい(笑)
※ところで…佐藤先生は富士見ファンタジア文庫とかで、別PNで正真正銘ラノベ書いてるってウワサはマジですか?私でも知ってる超売れてるシリーズじゃないか(汗)
とりあえず1巻は読んでみるかな…コミック版は「鉄鍋のジャン」の作者がやってて読んだ事が。結構面白かった。