マクロスF 第24話「ラスト・フロンティア」

最終決戦です。ぶっちゃけ生き残るのはフロンティアの人類か、バジュラか!?というやたら緊迫した状況に(汗)勝ったほうがバジュラの母星に住むそうです。…なんかいつのまにか切羽詰った展開になってきた。ぶっちゃけ「よその星探せば?」と思わないでもないですが、資源が枯渇し始めていることと、逃げ延びたところでどうせいずれバジュラが襲ってきたら同じこと、という恐怖もあるんでしょう。
サブタイは約束の地、とかそういう意味みたいですね。似非大統領はシェリルの歌パワーで惑星が自分達のものに!!とかキャッキャ喜んでるし。
先週の、アルト「ランカの歌声が利用されるなら、俺はあいつを殺す」クラン「それがお前の愛か…」という会話のおかげで、シェリルが耐え忍ぶ女の役回りが回って来たあの流れは生きていました。最終決戦前、SMSではキャシーとオズマが、モニカと艦長が、軍では寝ているナナセとルカが、ゼントラクランがミシェルを想っていたり、あっちこっちで『よせー!それは死ぬ感じだ!!』という出撃前の恋愛モードでした(汗)そんな中、いつもの不安定な所、イラついてる所も一切見せない「何か胆が据わった男の顔」をしてアルトがシェリルの控え室に。アルト「俺は必ず生きて帰る」とシェリルの元へ戻ってくる約束を。そして「一人で飛んじゃいけない」と。かつて独りよがりな飛行をしていたアルトがコレ言ったかと思うと、感慨深い。何か成長を見せたというか、吹っ切れた感じ。
「やっと気付いたの?」と動揺を押し隠し気丈に振舞うシェリルは、
「一人で飛んじゃ行けない」>二人で生きていく>それはランカ、と思い込んでいるらしく「なら恋人ごっこは終わりにしましょう?」と強がってみせる。本気で意表をつかれた受け取られ方をされたようで、真剣に焦るアルトの「おい?待て!?」との説明をシェリルは口付けで「言わないで…」と塞ぎます。別れ話にせよ、言い訳にせよ、どちらにせよ今聞いてしまえば自分は歌えなくなる、と。この会話の続きは帰ってからよ?と涙を堪え最後まで「私は銀河の妖精シェリル・ノーム」だと振舞う。(泣ける)
そのシェリルの覚悟が伝わったのか、尚も言いつのろうとしなかったアルトの行動はよかったのか悪かったのか…。
「だから、必ずランカちゃんを連れ戻して来るのよ?いいわね!」と啖呵切るシェリルは、お守りよ、と再びアルトにイヤリングを渡すのだった…。

一方の母星のランカはえらいことになってました(汗)幼い頃の記憶が蘇り、罪の意識にさいなまれるランカ。なんとかつて117船団を襲ったバジュラの群れは、ランカの歌声に魅かれて襲来したという記憶が覚醒。「おにいちゃん」のブレラが「絶対誰にもいっちゃだめだぞ!」と念を押したからか今まで記憶の奥底に秘められていたようです。そこで巧みにグレイスが「そうよ、なにもかもあなたのせいなの…」と洗脳洗脳、また洗脳です。
グレイスの狙いは、「あれこれなんてラグナロクの接続??」みたいな人類補完計画@銀河系でした(流行ってるのか?)フォールドクウォーツの力を借りれば銀河の端から端までタイムラグ
無しで人間の意識レベルでの情報伝達が可能になるらしいです。解りにくいですが、バジュラみたく思考や情報のやりとりがフォールド波でできる、という。ボビー風に言うと「ちょっと『アラ?イイ男v』とか思っちゃったら皆にわかっちゃうんでしょ?そんなのいやだわ〜」(解りやすいな)。ただ、これはある一点(多分グレイスとか黒幕とか)が他の意識体より上位に立てるそうで、見方を変えればこの一点が銀河を支配すると同意らしい。それを阻止せんと奮起するSMSですが、今回は戦闘シーン無し。次週に期待。

バジュラVSフロンティアの最終決戦開始。シェリルは「もってっけー!」と第一話を髣髴とさせるコスチュームに身を包み熱唱。
一方とにかく「みんなあたしがわるいんだ…」とトランス状態でグレイスの誘導のまま歌うランカ、折角シェリルの歌声でバジュラの統制が乱れ、優位に進んでいたフロンティア軍勢でしたが、バジュラの意思伝達ネットワークを介して威力が増幅しているランカの歌声は半端なく、シェリルの歌の効果を退けます(汗)不利になるフロンティア。というか物凄く撃墜、撃沈されてて戦死者半端なく、兵士も「ランカ・リーは本当に人類を裏切ったのか!!」とか慟哭ですよ。えぐい。ランカは「わたしがわるいんだ、わたしがわるいんだ」とますますトランスがひどくなりついに巨大化(立体映像でしょうが)して愛・おぼえていますか」歌いながらバュラを応援し、そのかつて人類を救った名曲をバックに人々が次々に戦死していくというえぐすぎる超展開。アルトは間に合わせの機体に手を焼きながらランカを止めよう、連れて帰ろう!と接近しますが、ブレラが「俺の妹に近づくな!」とおにいちゃんパワーで退けます。
巨大化ランカの手の中でアルト機が爆破し、「アルトオオオオオオ!!」とシェリルが絶叫し、次週最終回へ続く。

唐突ですが24話で、あのイヤリングはマオ・ノームから貰ったもので、シェリルはマオの孫という衝撃の事実が発覚しました。…こんな終盤で何故?(汗)この伏線が最終回に絡むのか、非常に気になります。来週サラ・ノーム並の歌声でバジュラ・クイーン=鳥の人(?)を動かしたりできるんでしょうか?だとしたら戦局は逆転だな…というかランカの洗脳とけるんじゃないか??
しかしとけたところで、ランカの歌声で多くの、洒落にならんレベルで大勢戦死したのは紛れもない事実で…。これはどこをどうやっても、ランカはフロンティアには戻れない事が確定したようなもんです(汗)
サントラ2の視聴、という斜め後ろからの壮大なネタバレで、最終回でランカとシェリルがデュエット(ライオン以外)する事が確定になりましたが、この後シェリ&ランの歌声で事態が終結したとしても船団には帰れないと思いますよ(汗)遺族感情は納得しないし、それこそランカ自身あそこまでやったんじゃ「わたしもう帰れないよ」とか言うと思う。

これで23話で漂った、アルトはランカを選ぶ>シェリルも身を引き穏便に>ランカ救出>SMSと共闘でグレイスの野望は敗れ似非大統領は失脚>何もかも丸く収まってメデタシメデタシ☆ …の流れはもはやあり得ない(汗)無理、絶対無理。というかアルト、あれ「俺が軍人になった理由はランカを守るためだ!」と原点回帰しつつ「俺が一緒に飛びたいのはシェリルだ!」と答えを出している気がするのですが…。先週「ここまでやっといてランカENDかよー!あと2話じゃどんでん返しもねえな!!」とやさぐれてましたが、なんか本気でどんでん返しが待ってる、そんな予感がしてきました。本当に最終回まで緊張感が途切れない番組でした…。

シェリルの病気が治るとか、二人の歌声でバジュラと共生する可能性が突如出てくるとか、ランカがあいくんとおにいちゃん連れてバジュラの住む星探しに銀河の果てまで行くとか、この続きは劇場版で、とか二期で、とかOVAで!とか…どんなオチがあるのか気になって仕方ありませんね☆