リンかけ2

親世代の話は大好きだったので惰性気味ではありましたが一応読んでた「リンかけ2」もクライマックスらしいです。親切に「最終回まであと○回」と毎回カウントダウンしてくれる有様。今週号で「あと2回!」らしいので、最終回は11月第四週発売号か…。
しかしラスボスらしい「ゼウス」が前代と違って凶器も使うという、解りやすい悪役な上に小物臭がプンプンでファイナルバウトだろうに盛り上がらない。ファイナルバウトはスコルピオンジュニアとかでよかったのに…。


ありとあらゆるエピソードに気骨も熱気も感じる事なく、このまま終わるんだろーなーと諦観していましたが、終盤に主役・麟童が実は謎の竜児そっくりさん@竜童と双子だったオチは良かったと思いました(笑)あの竜児が生前子供残すような発展家には思えなかったので、クローンとかだろうか?とか真剣にあれこれ想像した自分が馬鹿でした。もっと単純に考えればよかった…。
その竜童の姉、菊そっくりの小菊ちゃんは『双子は不吉』の剣崎家執事が大村のとっちゃんに生まれて間もない竜童を預ける際、「一人では不憫」と思い自分の孫娘も一緒に預けた、というなかなか良く出来たオチです。
正直もっと早くバラして共闘するとか、同じヒロインに恋して剣崎順と石松ばりにガチで殴り合うとか(あれは泣けた)、…スーパーブロー連発以外のエピソードが欲しかったところです。
ところでこの漫画は残りあと僅かなのに、リンドウは最後まで「俺のオヤジは石松オヤジただ一人だ。剣崎順は俺の母さんを不幸にしたんだ」で終わるのか(汗)あと、はっきり死んだ描写もなく、墓も出てきてない菊姉ちゃんも、終盤涙の再会があるかと思いきや出てこなかったな…。
従兄弟の嵐も父・影道総帥と和解はしてないみたいだし…。唯一スコルピオンジュニアが走馬燈というか、回想シーンで父を認め和解に向かったくらいでこの漫画の数々の父子関係は、かなりの確立で修復しなかったな…。
(伊織とシナトラは破綻していたとはいえないレベルだったし、伊織は父を尊敬していたので除外。フランスの男装の麗人とフラグ立ってたがカップル成立までには至らず、伊織も惜しいキャラでした)

『男の成長の真髄は親父を越えてこそ!』というテーマなのかもしれませんが…。親父を認めてから越えても良かったと思いますよ。


面白くなりそうな要素はあっただけに惜しい漫画でした。最後まで見届けます。
(SJは毎号買ってるんですよ。JINもトクボウも仕立屋もきららもバーテンダーも面白いしね。ギャグ4コマいんぱらもかなり)