創刊第2号別冊少年マガジン

目玉のひとつ「マルドゥック・スクランブル」がスタート。前知識一切無しで読んだ、単純に続きが読みたくなった。未来のSFなんだからトーンやCGが目に痛い感じのトンガったイマドキ絵柄でなく、トーン少なめの結構泥臭いというか、線の描写がガッツンガッツンのモノクロに特化した作風が個人的に好み。
というかこの雑誌はそういうの多い。萌系漫画(…といっても8割は萌えないが)は線がシャープでー、PCで処理しまくりでー、同人作家っぽくてー…なかわいらしいイマドキなのに、巨人漫画とか存在感希薄な主人公が異星人から町を守る話とか、ニートが救世主伝説とか、ゾンビ道中漫画等は超アナログな感じ漂う絵柄で、このご時世逆にホッとする(笑)
雷句先生が看板の一角というのに何の違和感もない(笑)

こうして見ると、案外この雑誌は従来のターゲットである(筈だよな多分)少年以外にも、「絵はいいがストーリーがつまらねえ!」というマンガに食傷気味な読者層にもやさしいつくりになるような気がしてきた。来月号も期待期待。

・「どうぶつの国」第2話

そういや、ガッシュもスタート時は「いいのか毎週こんな熱くて(汗)」ってくらいカッ飛ばしてたなー、と思いだした。
熱い!!しかも切なくやっぱり涙腺崩壊。そのうえ未来への希望を抱かせる展開でした!!

第1話でどーもこの赤ちゃんは「ナンタラ研究機関」云々そういうのが絡んでて超能力者だったり遺伝捜査されてたりする、訳ありな子なんだろうなーという気がしたが、……本気でそれっぽい。
ついこの間モノコを「かーちゃん」としゃべりだした「赤ちゃん」が仲間のタヌキも驚く勢いで言葉が発達し、歩けもしないうちから今ではモノコと口喧嘩するまでに。
モノコは仲間たちと赤ちゃんのために、牛さんから牛乳をわけてもらいに行く。仲間は「こっそり盗ってこないと」と言うがモノコは前回それで牛さんからボコボコにされた、正面から頼んでみる!と勇気を出したが、心配どおり言葉が通じずボコボコに。やっぱり盗ることになり苦労して牛乳GET!
帰り道世間話するタヌキたち。
「そういえば、最近は縄張りから外れて(牛乳もらいに遠征するとか)も山猫にあわねえなあ」最近タヌキたちの集落の周囲にクロカギという傷だらけの黒い大きな山猫がタヌキたちの獲った魚を奪ったりするが、他の山猫の姿を見なくなったなあ、と会話してると、突如目の前にクロカギが!
クロカギは襲ってこず、「赤ちゃん」をまじまじと見たりそっとさわったりして何やら言っていたが、猫語がわからないモノコは「赤ちゃんを守らなきゃ!」とクロカギをガブリと噛んだ!たいして噛まれていないのに、クロカギは立ち去り安堵する仲間たち。
モノコの両親は山猫に襲われ、命がけでモノコを逃がして絶命したらしい。

そんなある日タヌキの集落の近くにクロカギ以外の山猫が数頭入り込んできて、「このままでは狩られてしまう!」「いつもそうだ!強い奴らが全部奪っていくんだ!!」と嘆くタヌキたち。
そしてモノコの巣に再び現れたクロカギは、「赤ちゃん」と会話する。クロカギの目的は、モノコたちが予想していた事とは違っていた。そしてタヌキたちを守るためにたった一匹で山猫たちに向かって行き……!!

「鳴き声が違う」というだけで意思の疎通がままならず時に悲劇が起きる『どうぶつの国』、違う種族の鳴き声が理解できる「赤ちゃん」がこの国を変えてゆく……んだろうなあ、という第2話でした(号泣。立ち読みはおすすめできない)
いやーすごい熱いわ。正直「バトルものじゃないのか、クロカギはともかく主要キャラがタヌキ…」と始まる前は結構不安だったけど、もういいや。面白い!というか週マガ掲載の「エピソード0」もかなりの伏線なので、あれ読み逃した人のためにとっとと単行本出してください(素)年内出そうと思えば出せないかな…。いやでもふつー新創刊の雑誌って、一度に何点も発刊して「新レーベル〜コミックス創刊」とかやるから…正直あと数カ月は無理か(他の作品が単行本化できるくらいストックたまるまで)

次回・第3話は「赤ちゃんの名前」エピらしい。そういや名前無かったわ…(気付かぬほど熱かった)どうぶつの国も面白いし泣けるし、マルドゥックも気になるし、新連載の天使漫画も楽しかったので次号も買う。(3号は本誌連載のコードブレイカーが出張してポスターつけるらしい)

そういや、王道のスポーツ漫画がないなあ。一本くらいあってもいいもんだが。
萌え漫画は「じょしらく」とコハル以外は来月いきなり載ってなくても驚かない、そのレベル…。しかし「じょしらく」はこれコマ割もまんま久米田なのでびびる。絶望先生好きはお薦めだ。久米田先生よほどの詳細な原作を渡されてるんだろうな、と思った。