不毛地帯初回２時間１８分SP視聴率：１４．４％

…あごが外れた。昨日家族そろって見たけど正直「平均２０％越え狙ってるとかスタッフ発言してるらしいけど…正直微妙」と思ってたので、ある意味納得の数字。
この手のドラマでは仕方ないけど、CM多すぎるんだよ（汗）ブツ切り小刻み過ぎだろ、おい。同時にストーリーへの集中力も途切れがち。同時に興味も薄れるだろうし…この視聴率は納得だ。脱落した人凄い多かったと思う。もっとキリがいいところで切ってくれ…。
で、一緒に見てた母が言うには、「シベリア抑留の辛いシーンにしょっちゅう戻るのが見づらい」らしい。ああ、それも超納得…。編集もちょっと視聴者の身になってくれ。ターゲットの一角だろう「白い巨塔」視聴者を逃がしてどうする…。

シベリア抑留で辛い目に会う＞本土に戻れたが栄養失調等で体調を壊し、２年たっても就職してない＞子供との溝＞心機一転民間企業の商社マンでがんばるぞ！
とゆーストーリー進行の筈だが、フラッシュバックのように突如シベリアの話に引き戻ったりして現在過去いったりきたり。シベリアシーンを一気にやるのは、それこそその時点で「シベリア、辛いし長い」と大量の視聴者がガクンと脱落しかねないから、小刻みにしてるのかもしれないが（汗）だったらいったりきたりするシーンは商社でバリバリやってる主人公・元中佐のシーンと対比すればまだメリハリついた気もする。「こんなモーレツ社員（死語）にそんな過去が…！かわいそう」みたいな。いったりきたりしても無職だったり子供とうまくいってなかったり、という負のシーン連続なのでちょっと見てる側も困る。いくらタイトルが「不毛地帯」だからといって、初回から２時間あまり負のシーンっていうのはどうなんだ…。

あと、娘が命からがら１１年の辛く長い抑留生活から生きて帰ってきた父親に「お父さんのいない間、私たちずっと寂しかった！おねがいもう軍のお仕事はやめて！」と不満というか要望を、責めるようにブツけるシーンが妙にひっかかった。我が家の茶の間では大ブーイング。
何しろ生きて戻ってこなかった人が多かったというのに、何を贅沢を（汗）と思った。戦争で家族や親族を亡くした経験のあるご家庭の茶の間では、けっこう物議をかもしだしたのではないだろうか。
いや、さびしかったのは当然だが、お父さんは生きるか死ぬかの目に１１年あってきたんだぞ？そこを「責めるよう」に被害者顔して迫るのはどうなんだ？？やたらここだけ『単身赴任で留守してた父を責める』調で…まるで現代人じゃないか？原作もこうなのか？
どっちかといえばここは「寂しかったんだよ？（無理目の微笑み）もう危ないお仕事はやめてね、お父さん。戦争は終わったんだから…家族一緒にずっと暮らしたいな…（キラリと光る涙）」とかもちょっと視聴者の共感や同情を引く、演出だったらよかったのに…。
娘役を演じる多部ちゃんは、つい先月まで朝ドラでも似たような他者を責めるというか他者を改めさせるばかりのヒロイン役だったが…今度もそうなのか（汗）最終回は町の皆に愛とほほ笑みを分け与える天使、みたいなCGシーンであごが外れた。ヒロインのやることなすこと全肯定されるという画期的内容だった。…役者に罪はない、これ脚本がひどすぎだろ、と思ってたけど…。

いっそ戦友・ギバちゃんを江口洋介、色っぽいママさん・天海を黒木瞳、後輩・竹ノ内を伊藤英明に…とかとことん白い巨塔キャストで固めてセルフパロみたいにやった方がいっそ受けたんじゃないだろうか、とか視聴率１４．４％見た後思った。
ストーリーは嫌いじゃない。キャストにも引かれる配役が多い。次回も見るがこの大規模でこの視聴率はあり得ないだろ、とちょっと可哀そうになってきた…。がんばってるんだろうから、数字上がるといいな…と思う。