長かったクロスゲーム休載

明けてアニメ化と時期を合わせて連載も再開しましたが、休載の間まったくサンデー読まなくなっていたので連載再開したのしばらく気がつきませんでした(笑)
「まあでも1,2話くらいしか読み逃してないだろう」と思い久し振りにサンデー立ち読んで見て驚愕した。


あかねちゃんが入院していた。

「…ああ、タッチの新田君入院みたいな感じでコウとの仲が急接近★エピってことかな」と読みすすめてみると…なんか「入院延びるみたい、再検査するんだって」とのあかねちゃんの発言に強張る見舞いに来ていた青葉と赤石。
コウは「俺がいたって医者じゃねえんだから治りが早くなるわけじゃないし」と見舞いには来ないとの事でした。冷たいなと感じる青葉や赤石ですが、あかねちゃんは明るく「でも、退院したらデートしよう、って約束したの★」とほほ笑みます。

…え、これってフラグってこと!?(汗)

NANA風に言えば「ねえあかねちゃん 君に必要だったのはそんな果たせなかった約束より 俺の見舞だったのかな」とか数年後コウが後悔しそうな未来予想図が一瞬浮かびました(汗)
とにかくあかねちゃんの言動がいちいち儚げで、健気で、この先どんな不幸が彼女を待ち構えているんだろう!と読んでて不安が掻き立てられます。なんだ!この展開!?

第1部(らしい)若葉の章 で幼く散った若葉とコウの小学生らしいピュアで悲劇的な恋を描き、第2部 青葉の章 で成長した青葉とコウの、「死んだ若葉」という事実が二人の仲や距離をたやすく縮めないもどかしい青春群像を描き、そしておそらく最終章であろう甲子園行きをかけた第3部で恋愛模様に決着を…と思っていたのに…!

あだち先生は基本ハッピーエンドなので、どんだけ回り道してもコウと青葉がくっつくと思っていたんですよ。
ところがこの、死んだ若葉にそっくりなあかねちゃんの死亡フラグ(汗)よもやあかねちゃんまで死んでは後味が悪いにも程があり、それこそコウが「俺が好きになった女は皆死んでしまうから、もう誰も好きにならない」と呟きだしそうな少年誌らしからぬEDなのでサンデーじゃやらないと信じています。が、このあかねちゃん重病フラグでコウの「初恋の若葉が死んだ」トラウマが色濃くまたぶり返し、かなり精神的ダメージを受けているようです。

川べりで東と会話を交わすシーンが何か重いです…。(立ち読みなので記憶を頼りに)
コウ「俺がずっとつきそっていて彼女の病気が治るなら、そうするよ」
東「甲子園行きを、棒に振っても、か?」
コウ「ああ。甲子園に行かなくても、人は生きていけるからな…」

そしてこの会話の後、コウは四つ葉のクローバーを見つけます。「めったにないんだぜ!幸運だ!」とはしゃぐコウを「ああ、珍しいな」と切なそうに見つめる東の手元には、同じく四つ葉のクローバーが…。
そして柱のアオリが「すぐそばの奇跡に気付かない」みたいな悲劇的内容で…。えーと、とにかく意味深な展開、意味深なフラグ、意味深なアオリと再開したクロスゲームは不安を煽る雰囲気ビシバシでスタートしているようです。

正直、赤石の見舞に励まされ病気を克服したあかねちゃんは赤石と、若葉に遠慮してコウに触れない青葉は東とくっついて、コウだけ死んだ若葉を想って野球と添い遂げるというバッドエンドもアリだと思いました…。

目が離せないなあ・・・。